武器を持たなければいけない時というのが,人生には一度か二度はあるものだ。今は,その時かもしれない。
米国下院議員が,ピアトゥピアネットワークでの著作権侵害行為に対して,著作権保有者がそのネットワークを妨害することを合法化する法案を下院に提出した。同法案に対して米国レコード協会は歓迎の声明を発表。対してモーフェウスを開発するストリームキャスト・ネットワークス社は法案を非難し,ユーザーにサイバー戦争を布告するとしている。
たとえば戦争で,相手の国の行動を静観するということは一切ない。相手の行動はすべて悪であるとする,のが戦争だ。静観するのは相手が降伏したときだけだ。ネットワークとレコード協会は実際のところ,戦争状態にある。では,この法案が有する意味は,おのずとわかることだろう。例えこの法案が成立せずとも,相手が武器を持っているのなら,ネットワークも武器を持つしか,道は残っていない。
もう一度,きちんと認識しよう。音楽ファイルをやり取りすることは罪でも悪でもない。あなたがとあるウェブサイトをみて,その話を友人に話したら,あなたは著作権侵害で攻撃される必然があるだろうか? テキストであれ,音楽であれ,動画であれ,なにも変わらない。あなたは,銃殺されたくなければ,武器を持たなければいけない,時にきている。
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